デザインって敷居高くない？フリーランスデザイナーに話を聞いてきた

相手のためにするデザインは、その人の言葉にならない想いを目に見えるカタチにして、今届いてない誰かに届けるための手助けができること。

自分のためにするデザインは、自分の言葉にできない感情を表現できること。ただそこまでいくとアートかもしれないですね。

「シュッとした感じ」「キラキラした感じ」「シンプルな感じ」というのは言葉にはなってますけど、一目でバンって見せられないじゃないですか。

そういった目に見えないモノを目に見えるカタチ、世界観として作っていくことはすごいやりがいも感じているので、そこがデザインの魅力なのかなって。

そこがズレてしまうとやっぱり意味がないし、ご依頼主にとっての価値にならないので。

あとは「可愛い感じで」と頼まれたときは、「可愛いと思うキャラクターは何がありますか」と聞いてすり合わせますね。

たとえば「夏っぽいものを入れて」と頼まれたことがあるんですけど、夏っぽいものは人によって違うじゃないですか。

だからそういうときは絶対聞くようにしています。

だからご依頼主から頼まれた仕事は、我を通すところもあれば通さないところもあります。

「ご依頼主が好きなデザイン」と「そのワークで目指すべきデザイン」の違いを的確に判断して提案するのも、デザイナーとしての仕事なので。

それぞれ自分の中でうまく使い分けているんだと思いますね。

どれだけダサいと思ってもとにかく見てもらう。

見せる相手は先生でも、友達でも、ツイッターでもいいので。

むしろ「ちょっとダサくね」みたいに言われたときほど頑張れるのかも。

それでもデザインはかならず誰かに見てもらっています。

そういったやり取りが勉強になるし、圧倒的に引き出しが増えますね。

たとえば「ここの文字は見えにくいからこうした方がいいかも」とデザイナーじゃない人に言われて、「確かにそうかもな」と感じたりして。

そのときは「そういう使い方もあるんだ」「そういう色の付け方もあるんだ」と勉強になりました。

普通だったら白い背景に白い文字なんて使えないけど、「この場合だったら使える」と知ってるのと知らないのとでは全然違うんですよね。

「きっと文字がこの大きさだから可愛いんだな」とか「きっと写真がこの大きさだからカッコいいんだな」みたいな感じで。

それを実際に発信してみて、イマイチだったら反応が悪かったり、いいねがつかなかったりするので。

そこからまた改善すればいいだけだと思っています。

ただ理論はもっと根底のところにあるので、ズレることはないのかなって。

だからそこがズレてると何か意味があるのかなって思いますね。

そういう感じですね。

それに夢を見つけたという結果よりも、それに至るまでの過程を大切にしたいです。

悩んでいる暇があるならとりあえず手を動かすといいですね。

それだったら何でもやってみるといいのになって。